
このたび 早島天来大先生 御生誕100周年を迎えるにあたり
『老子道徳経の読み方』を定本として発刊する運びとなりました。
『老子道徳経の読み方』は早島天来が日本がバブル景気に浮かれ、
物欲に溺れていた22年前に世に送り出したものです。
物欲、禁欲独占欲を「我執(がしゅう)」と呼び、本当の人間の幸せとは
何ものにも捕らわれない、縛られない状態、すなわち 「無為自然」
であるというのが老子の教えです。
老子道徳経は上下巻で五千の言葉からなり(五千言 とも呼びます)
ひとつひとつ珠玉の哲学、真理について語られている のですが、
それゆえ難解で、無数の解釈が成立し、老子を生んだ中国でも
3000を越える注釈書が出版されております。

これを早島天来が、現代人に理解できるよう読み解いたのが
『老子道徳経の読み方』なのです。それまで学者や研究者のもの
だった「道徳経」が、本書によってはじめて、だれにでも理解でき、
実践できる、解りやすい哲学へと変身したといっても過言ではありません。
それは実践してこそ初めて意味のある、というタオイズムの哲学
そのままに解いているからです。古語的価値、歴史的 読み物ではなく
現代人のための「道(タオ)」に焦点を当てているのです。
老子の教えは普遍的です
そして、それはキリスト教的倫理観の強いヨーロッパでも
聖書に次ぐ数の翻訳が出版されていることをみても明らかでしょう。
現在、『老子道徳経の読み方』出版を知った研究者などから
多数のご注文を頂戴しております。